車一つあればそれだけでもデートを楽しむことができます。しかし振る舞いには気を付けなければなりません。せっかくの雰囲気を壊してしまうかもしれませんし、意図せず相手に悪い印象を与えてしまうこともあります。ここでは運転席と助手席、両パターンでの注意点等を紹介していきます。
こんなドライブデートは嫌だ
まずは運転手編と助手席編に分けて、ドライブデート中にされると悪い印象を与えてしまう仕草、行動をまとめていきます。無意識のうちにやってしまわないように注意しましょう。
運転手編
ドライブデートでは特に運転手が気を付けなければなりません。運転に気を取られてちょっとした振る舞いにまで配慮が行き届かない可能性があるからです。
例えば「舌打ち」です。狭い社内ですぐ隣に座っていると、小さな音で舌打ちをしたとしても助手席の人には聞こえてしまいます。雰囲気が悪くなるおそれがありますし、悪い印象を与えやすいです。急いでいるときなどにも心に余裕を持ち、移動そのものを楽しむように心がけなくてはなりません。
「運転の粗さ」にも注意が必要です。安心して過ごすことができませんし、車酔いをしやすい方だと体調を崩す可能性もあります。急ブレーキや急発進にならないように留意しましょう。また、運転の粗さにも共通しますが、駐車の仕方にも気を付けなければなりません。白線をはみ出して駐車しているとがさつな印象を与えかねません。
もう1点、運転手が配慮したいのが「車内の温度」です。自分の感覚的にはちょうど良い室温でも、相手は寒いと感じているかもしれません。クーラーを付ける際には相手がどのように感じているか、配慮しつつ調整するようにしましょう。
助手席編
続いて助手席編です。 まず注意したいのは「寝る」ということです。車を運転しない側からすると、長時間揺られることで眠くなってしまうこともあるかもしれませんが、相手すると良くない印象を持つかもしれませんし、デート中であるにもかかわらず会話もなく一人で運転を続けることになってしまいます。ただ、どうしても眠くなってしまうことはありますので、その場合は一言伝えると良いかもしれません。
また、このことと関連して運転中全般共通して言えるのは「運転手に対する気遣い」が重要だということです。助手席でも運転手に対して気遣いがないと関係性が悪化してしまうおそれがあります。
特に運転の仕方に対してケチをつけるのは避けるべきです。けんかになってしまう可能性が高いですし、その後のデートも楽しめなくなってしまいます。
その他、車内での飲食に注意しましょう。車の所有者によっては車内での飲食がNGなケースもあります。一言声をかけるか、仮に車内で何か食べるのが問題なくても、食べこぼしなどはないようにしましょう。車内が汚れるという問題もありますし、食べ方が汚いと、ドライブ関係なく良い印象を持たれません。
ドライブデートテクニック
前項では運転手と助手席に座る人が注意すべき、避けるべき行動などを挙げてきましたが、次はそれぞれにおすすめのドライブデートテクニックを挙げていきます。ぜひ、好印象を与えるためにも以下のことを実践してみましょう。
運転手編
運転手の方は、前項でも少し触れましたが、冷房には十分注意しなければなりません。感じ方がそれぞれに異なることを認識した上で助手席の方のためにタオルケットを準備しておくと良いでしょう。単に温度調整をするだけよりも優しさを感じやすく、好印象を与えやすいです。
また、温度調整だけでなく、トイレなどの気遣いも非常に重要です。特にドライブで山道や高速道路を走っている場合にはトイレに行きたいと思ってもすぐに行くことができません。行こうと思ってから1時間たどり着けない可能性も十分にあります。そのため助手席に座っている方にも配慮してあげましょう。関係性にもよりますが、トイレにいきたいことをなかなか言えない方もいますので、しばらくトイレに寄れない状況になるのであればその前にその旨伝えて、言いやすい状況を作ってあげましょう。
異なる観点になりますが、長時間のドライブになる場合は音楽にも気を利かせましょう。相手の好みの音楽をリサーチしておいて、準備しておくと良いかもしれません。
助手席編
助手席に座る方におすすめのテクニックとして、飲み物を良きタイミングで差し出す、ということが一つ挙げられます。運転をしていると喉が渇いても飲めませんし、そこでタイミング良く差し出せれば気が利くな、と思ってもらえるかもしれません。
同様に、山道など、ドライブスポットを走る場合や高速道路を使う場合などには小銭の準備もしておくと、好印象を与えることができます。特に山中のドライブコースは有料道路になっていることがありますし、そこではETCが使えないこともあります。そうすると料金所で車を止めて、そこから急いで財布を取りだし、小銭を探すなどの手間がかかります。しかしそこで手際よく助手席の方が小銭を出してあげれば、焦ることもありませんし、スムーズにドライブを楽しめます。ETCを使わない場合の高速道路走行や、コインパーキングを利用する場面でも同じことが言えます。
また、好印象を与えるということにのみならず、両者の安全を確保するためにも、ドライバーの体調を気にかけてあげましょう。眠気が来ているにもかかわらず無理して運転し続けている可能性もありますし、運転が長時間にわたっている場合には休憩の提案をしてあげましょう。
夏におススメのデートスポット
最後に、おすすめのドライブデートスポットについて紹介していきます。特に夏におすすめのところを挙げていきますので、暑い時期の行先にお悩みの方はぜひ参考にしてください。
なお、ここでは東京、大阪、名古屋に絞って紹介していますが、日本全国にはおすすめのドライブスポットは多数あります。以下で挙げる内容を参考に、これら以外のエリアの方も近場で良いスポットを探してみると良いでしょう。
東京
まずは東京のドライブデートでおすすめのスポットからです。
1つ目は「奥多摩」です。東京都の一部でありながら自然に触れることができるスポットとして有名です。しかも電車でのアクセスが悪く、ドライブを兼ねるからこそ行ける場所だと言えるでしょう。
車があれば移動中の景色も楽しめますし、日帰りにちょうど良い距離感で楽しむことができます。また、奥多摩には「日原鍾乳洞」という有名な鍾乳洞もあり、夏場でも涼しく過ごせます。その他この近辺ではキャンプや釣り、色んなアウトドアが楽しむことができますので、アクティブなデートをしたい方にもおすすめできます。
2つ目におすすめなのは、東京タワーやレインボーブリッジ、羽田空港といった東京中心を回るコースです。夏だと日中は暑いですが、これらのスポットは涼しい夜でも楽しみながら回ることができます。1つ1つじっくり見て回ると夜だけで時間は足りないかもしれませんが、景色を見てドライブを楽しむならこれらのスポットが良いです。羽田空港であれば駐車場もありますし休憩を挟むこともできるでしょう。
大阪
続いて大阪でおすすめのドライブデートスポット、1つ目は「生駒山」です。
生駒山は大阪―奈良の県境に位置し、大阪平野を見渡すことができる、夜景100選にも選ばれた人気のスポットです。特に夜景を見に行くのがおすすめです。道中には有料道路ですが生駒スカイラインがあり、展望台も用意されています。
2つ目は「犬鳴山」です。大自然の中にあり、夏場でも避暑地として涼みながら楽しむことができるでしょう。滝もありますし、日常生活とは違う場所でリフレッシュもできます。
近くには温泉街があり日帰りの入浴もできますし、宿泊施設もあるため様々なデートプランが立てられるでしょう。夏にはホタルが、春には桜が、秋には紅葉が楽しめるなど、季節ごとに違った楽しみ方ができるのも特徴的です。
名古屋
最後は名古屋でおすすめのドライブデートスポットです。
1つ目は「神越渓谷」。自然の川を活用した釣り場が管理されており、釣りやキャンプ、BBQなど、夏場だからこそ楽しめる遊びがたくさんあり、アウトドア好きの方にはおすすめのスポットです。名古屋ICから約90分と、ほどよくドライブも楽しみながら移動ができるでしょう。
また、近くには「香嵐渓」もあります。こちらも有名なスポットで、春であればお花見、秋には紅葉の名所になります。興味のある方はこちらも併せて回ると良いでしょう。
2つ目は「名古屋巡回コース」です。
「ガーデンふ頭」や「東山スカイタワー」、「名港トリトン」など、名古屋にはデートで楽しめるスポットが多数あります。「ガーデンふ頭」だとショッピングのほか、水族館もあるため涼しく良い雰囲気の中で過ごすことができます。「東山スカイタワー」からは名古屋を見渡すことができますし、日中少し暑いかもしれませんが動物園で楽しむこともできます。「名港トリトン」は名古屋港を横断する形でかかっている大橋です。夜のライトアップもきれいで、絶景が眺められる定番のドライブスポットになっています。しかもライトアップは季節によって変化しますので、何度見ても楽しむことができるでしょう。
まとめ
以上でドライブデートに関する注意事項やテクニック、おすすめのスポットを紹介してきました。運転手、助手席に座る方、いずれも重要なのは相手に対する思いやりです。狭い空間で、長く、二人きりで過ごすことになりますので、言動には十分配慮し、嫌な印象を持たれないようにしましょう。
ドライブデートの予定がある方、これから誘おうと考えている方、誘われた方などは、ぜひ参考にしてください。何より安全運転に注意し、デートが良い思い出になるようにしましょう。