帰省や家族旅行、大きい買い物やマイカー通勤など、いろいろなシーンで便利な自動車。
けれども長時間運転していると、だんだん疲れてきてしまいますよね。
そこで今回は、車の運転で疲れる原因と、原因ごとの対策について解説します!
一口に運転の疲れと言っても、原因が違えば対策も違います。
自分の疲れの原因を突き止めて、効果的な対策を取りましょう!
目次
あなたの運転疲れはどこから?疲れの原因診断
最初に、皆さんの運転疲れの原因を探ってみましょう。
次の質問を読んで、自分に当てはまる色の〇の数を数えてみてください。
いかがでしょうか? どの色の〇が多かったか、覚えておいてくださいね。
では、これから結果をお伝えします。
赤の〇が多かった方
赤の〇が多かった方は、姿勢の崩れが原因かもしれません。
実は正しい姿勢を取ると、疲れを予防することができるんですよ。
この機会に、姿勢を見直してみませんか?
黄色の〇が多かった方
黄色の〇が多かった方は、目の疲れが原因かもしれません。
運転の他にも、スマホやデスクワークで目に負荷をかけているのが現代人です。
たまには、しっかり自分の目を労わってあげましょう。
緑の〇が多かった方
緑の〇が多かった方は、音・振動が原因かも?
長時間運転していると、音・振動が疲れの原因になることもあります。
気付きにくいポイントですので、意識して対策していきましょう!
原因①:姿勢が崩れている
「車から降りると、腰が重く感じる」「身体全体にだるさがある」といった症状が出ている場合は、運転中の姿勢が崩れているのが原因かもしれません。
運転中の姿勢が崩れていると血行が悪くなり、疲労に繋がります。
一度正しい姿勢が取れているか、チェックしてみましょう。
正しい姿勢を保つポイントは、次の3つです。
①ハンドルは両手で握る
②肘・膝は軽く曲げる
③シートに深く腰掛ける
いかがでしょうか。ついつい、背もたれを後ろに倒しすぎていたり、シートを奥にずらしすぎている状態になってしませんか?
背もたれを後ろに倒したりシートを奥に移動させることによって、肘や膝が伸びきっている・腰と背もたれの間に隙間が空いている姿勢になると、本来分散されるべき体重が全てお尻にかかってしまいます。
そのままにしていると、腰痛の原因になることも……。
ソファでゆったりくつろぐような姿勢は一見楽なようでいて、実は疲れが溜まりやすい姿勢なのです。
「だらっとしている方が楽そうだから」とリクライニングさせすぎていた方は、シートの角度と位置を見直してみてくださいね。
正しい姿勢で運転すると、お尻・太もも・腰・背中……と体重がまんべんなく分散されます。
全体的な疲労軽減にも繋がりますし、腰痛の悪化防止にも役立ちますよ。
運転疲れの予防は、正しい姿勢から!
自分が綺麗な姿勢で座れているか、定期的に確認するようにしましょう。
原因②:目が疲れている
「運転していると、眉間に何かが詰まったような感じがする」「視界がかすむ」といった症状が出ている場合は、目の疲れが原因かもしれません。
車の運転にはさまざまな予測・注意が求められますので、まばたきの回数が減って目が乾きやすいという問題があります。
車のドライバーは「公園から子供が飛び出してくるかもしれない」「バイクがすり抜けてくるかもしれない」と常に周囲を伺うことになるため、まばたきの回数が減り、目から潤いがなくなってしまうのです。
目から潤いが減ってしまうと、視界がかすんでしまったり、光を眩しく感じやすくなってしまい、運転に支障をきたしてしまうことも……。
また、日中運転することが多い方は、太陽光に含まれる紫外線が目の疲れの原因になっていることもあります。
白目が充血している・目がゴロゴロする・涙が出るなどの症状がある方は要注意です!
そんな目の疲れには、「疲労回復のツボを押す」「目の周りを温める」「目薬をさす」「サングラスをかける」のが効果的です。
疲労回復のツボを押す
目の疲労回復には、眉の生え際にある「睛明(せいめい)」と、眉の真ん中にある「魚腰(ぎょこう)」というツボを押すのがオススメです。
睛明(せいめい)の位置は、下の画像の青い〇のところです。
目を閉じ、〇のところに指を当てて、「痛気持ちいい!」程度の力でほぐしてみましょう。
ほぐしたあと、鼻筋に沿って詰まったものを流すように動かしてみると、さらにスッキリしますよ。
(リンパの流れが良くなり、疲労回復に繋がります)
「魚腰(ぎょよう)」も、目の疲労回復に役立つツボです。
眉の真ん中あたりを指で優しく押してみて、くぼんでいるところを探してみましょう。
くぼみが見つかったら、こちらも適度な力でもみほぐしてください。
「目が疲れてピクピクする」「まぶたが重い」ときにも効果的です!
目の周りを温める
目の周りを温めるのも、疲れを感じるドライバーさんにオススメです。
マイカー通勤の方は、家についたら蒸しタオルで目元を温めましょう。
蒸しタオルは、濡らして絞ったタオルを電子レンジで40秒ほど加熱するだけで作れます。
ベッドに仰向けで寝転んで、目元がじんわりと温かくなっていくのを感じるようにすると、疲れも癒されていきますよ。
帰省などで長距離運転をされる方には、使い捨てのホットアイマスクがオススメです。
サービスエリアや道の駅で休憩するときには、シートを倒して楽な姿勢を取り、ホットアイマスクで目元の血行を良くしましょう。
目薬をさす
「視界がかすむ」「対向車のライトが眩しく感じる」ときには、目薬をさすのがオススメです。
普段からドライアイ気味であったり、カーエアコンを強めに設定されている方は、「保湿」「潤い」がセールスポイントになっている目薬を選びましょう。
また、目をよく使うお仕事の方(デスクワーク等)、毎日運転されている方は、「栄養補給」「疲れ目ケア」などのワードが書かれた目薬を使ってみてください。
自分の目の状態に合わせた目薬をさして、安全運転ができるよう心がけましょう!
サングラスをかける
日中、長時間運転される方には、サングラスの着用をオススメします。
サングラスというと晴れた夏の日にかけるイメージがありますが、紫外線は1年中、曇りの日でも降り注いでいます。
長時間運転をする方はサングラスやUVカット効果のあるメガネをかけて、自分の目を守りましょう。
原因③:音・振動
なかなか自覚しづらいポイントですが、運転中のエンジン音や振動も疲れの原因になります。
「運転していたら、エンジンの音がするのは当たり前」「うちの近くは田舎道だから、揺れてしまうのも仕方ない」とお考えの方もいらっしゃると思いますが、人間の体は無意識に音や振動を拾ってしまうので、気付かないうちに疲れが溜まっていきます。
また、「軽自動車で長距離運転するのは疲れる」と言われる原因もここにあります。
軽自動車は車体が軽いため、同じレベルの衝撃でも普通車より受ける振動が大きくなります。そうなるとドライバーに与える負担が大きくなってしまうので、普通車と比べて「疲れやすい」ということになってしまうのですね。
音・振動への対策としては、「制振マットを敷く」「ハイブリッド車・EV車を選ぶ」ことが挙げられます。
音と振動に関しては、どうしても車自体の性能に依存してしまう部分がありますが……。
車を買い替えずにできる対策もありますので、ぜひトライしてみてください。
制振マットを敷く
車のフロアや座席に振動を吸収するマット・シートを敷くことで、疲労を軽減する効果が見込めます。
要は振動がドライバーに伝わらなければ良いので、振動を吸収するものを間に挟もう!ということですね。
車種を問わず行える対策なので、「マイカー通勤で毎日長距離を走っている」という方にもオススメです。
ハイブリッド車・EV車を選ぶ
エンジンの一部または全てをモーターで賄うハイブリッド車・EV車は、ガソリン車と比較すると駆動音が小さいという特徴があります。
ですので、音が気になる方はこのタイプの車を選びましょう。
ここでは「長距離走行でも疲れない」と評判の車種を3つご紹介します。
車をレンタルする際や、乗り換えをお考えの際に参考にしてください。
日産 セレナ e-POWER
日産のセレナ(特にe-POWER)は、長距離運転にオススメな車種としてよく紹介されています。
車体が大きいので、長距離でも安定して走れるのがセレナの良いところですね。
帰省・家族旅行など、複数人で長時間のドライブに出かける際にオススメです。
トヨタ プリウス
一人で長距離を運転される方には、プリウスがオススメです。
ハイブリッド車の代名詞的な車種だけあり、走行中のエンジン音が比較的小さいです。
車体が小さすぎるということもないので、軽自動車ほどの疲労は感じないのではないでしょうか。
日産 リーフ
「静かな車に乗りたい」とお考えの方は、EV車のリーフを検討してみては?
日産のリーフは完全EV車ですので、低速ですとほぼ無音でなめらかに走行できます。
エンジンの音の大きさに悩んでいる方は、一度試しに乗ってみていただきたいですね。
まとめ
ここまで車の運転で疲れる原因とその対策について解説してきましたが、いかがでしょうか。
運転疲れの原因は、皆さんの運転スタイルや乗っていらっしゃる車の車種によって違います。
自分の運転疲れの原因を知り、効果的な対策を取って、負担なく運転することを心がけてくださいね。