駐車場の賃料を支払い忘れた!どうすればいい?
日々の生活に欠かせない、月極駐車場。
毎月の賃料の支払いを口座振替にしている方が多いと思いますが、「給料が振り込まれる口座からお金を移し忘れた」「引き落とし口座への入金が間に合わなかった」などの理由で、支払いが遅れてしまうこともありますよね。
支払いが遅れてしまうと、「すぐに駐車場が使えなくなるの?」「いつまでに支払えば大丈夫?」と不安になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。
ですので、今回の記事では駐車場の賃料を支払い忘れたときの対処法と、支払い忘れの対策について解説します。
賃料の支払い忘れに気づいた方は、こちらの記事を読んで、落ち着いて対処していってくださいね。
目次
駐車場の賃料を支払い忘れたとき、どうするべきか
駐車場の賃料を支払い忘れた・口座振替がかからなかったことに気づいたら、すぐに次の行動を取ってください。
①駐車場の管理会社に連絡し、賃料を支払い忘れたことについて伝える
②管理会社の指示に従い、お金を支払う
ここからは1つずつポイントを解説していきますね。
①駐車場の管理会社に連絡し、賃料を支払い忘れたことについて伝える
駐車場の賃料を支払い忘れたことに気づいたら、すぐに管理会社に賃料を払い忘れたことを伝えましょう。
賃料を払い忘れたとき、大切なのは管理会社との信頼関係を保つことです。
すぐに自分から連絡するのと、管理会社から「支払いが遅れていますよ」と連絡が来るまで何もしていないのでは、与える印象が全く異なりますよね。
管理会社との信頼関係が悪化してしまうと、月極駐車場の契約が解除され、駐車場が使えなくなってしまいます。
「向こうから連絡が来るだろう」と軽く考えずに、自分から進んで連絡するようにしましょう!
②管理会社の指示に従い、お金を支払う
管理会社によって、遅れてしまった分の賃料の支払い方法は異なります。
支払いが遅れたことを連絡する際に、どんな方法で遅れた分の賃料を支払えばよいか確認しましょう。
支払い方法として指定されることが多いのは、次の3つです。
・管理会社の口座に直接振り込み
・コンビニ支払い
・後日再引き落とし
また、管理会社の指定した方法以外での支払いはやめましょう。
(コンビニでの支払いを指定されたが、管理会社の口座へ振込で支払うなど)
指定した方法以外で支払ってしまうと、管理会社はあなたが賃料を払ったことを認識できません。
例を出すと、契約の名義が自分であるにも関わらず、奥さんに代わりに振り込んでもらった場合、管理会社からすると「〇〇花子さんから入金があったけど、何のお金か分からない」ということになってしまいます。
(また、その場合後日契約した本人から振込票の提出が必要になるなど、追加の手続きが発生することがあります。
「名義はともかく支払ったから良いだろう」ということにはならないので、支払いの際は十分ご注意ください)
お金を払ったにも関わらず、管理会社から「先月分の賃料がまだ支払われていないようなのですが……」と言われては困りますよね。
賃料の支払いを行う際には、必ず管理会社の指定した方法で支払うようにしましょう。
駐車場の賃料を支払い忘れると、どうなるか
駐車場の賃料を支払い忘れると、次のような事態に発展するおそれがあります。
・管理会社との信頼関係がなくなって契約が解除され、駐車場が使えなくなる
・緊急連絡先(親族など)に賃料の支払い忘れの連絡が行ってしまう
・賃料以外のお金の支払いが追加で必要になる
ここからは、具体的に何が起きるかについて解説していきます。
管理会社との信頼関係がなくなって契約が解除され、駐車場が使えなくなる
駐車場の賃料の支払い忘れを放置していると、管理会社から「この人は信頼できない人だから、契約を打ち切ろう」と、契約を解除され、駐車場が使えなくなる可能性があります。
「それって2~3回支払い忘れを起こしたらの話でしょ?」と甘く考えてはいけません。
駐車場は、1回の支払い忘れでも契約が解除されてしまうことは十分ありえます。
駐車場はマンションなどの住居と異なり、人の住む場所ではありませんので、借地借家法の保護を受けられません。
ですので、たとえ1回目の支払い忘れでも、下記のような場合は契約を解除されて、駐車場が使えなくなる可能性があります。
・管理会社からの連絡に応じていない
・賃料を支払う意思があることを管理会社に伝えていない
・延長してもらった支払期日までに支払いが間に合っていない
「支払いができていないので気まずい」「なんとなく怖くて電話に出たくない」という状態でも、必ず管理会社と連絡は取り合うようにしましょう。
また、管理会社に支払期日を延長してもらった場合は、必ず決められた期日までに賃料を支払うようにしてくださいね。
緊急連絡先(親族など)に賃料の支払い忘れの連絡が行ってしまう
駐車場の賃料の支払い忘れは、支払い忘れた方一人だけの問題ではありません。
駐車場を契約する際に、緊急連絡先として身内の連絡先を書いていた場合は、そちらに連絡が入ることもあります。
管理会社から緊急連絡先の方に連絡が入ってしまうと、どうしてもお身内の方は心配になってしまいますし、「私が代わりに振り込まないと!」と金銭的な負担をかけることにも繋がりかねません。
大切な方を心配させないためにも、駐車場の賃料は忘れず支払うようにしましょう。
また、この記事をお読みになっている方の中には「契約に必要だったので親族の番号を書いたが、絶対にその人には連絡してほしくない」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
※筆者が見てきたケースですと、旦那さんが奥さんに黙ってバイクを購入し、近隣の月極バイク駐車場を借りて停めていたところ、賃料を払い忘れたのをきっかけに緊急連絡先である奥さんに連絡が行き、バイクを買ったのがバレて処分する羽目になった、ということがありました。
上の件は珍しい例かもしれませんが、「緊急連絡先には絶対連絡されたくない!」という方は、駐車場の賃料を支払い忘れないよう気を付けてくださいね。
賃料以外のお金の支払いが追加で必要になる
管理会社によっては、口座振替がかからなかったときの手数料を設けており、賃料とは別に支払うべきお金が発生するケースもあります。
口座振替で賃料を受け取っている管理会社にとって、「振替がかからなかった」「残高不足で引き落としができなかった」というのは、予定外の事柄に当たり、追加の対応コスト(督促の人件費など)がかかります。
そのため、管理会社の中には正常に引き落としがかからなかった際に、追加の対応コストが発生するのを見越して、契約の時点であらかじめ「口座振替ができなかった場合には、所定の手数料を請求する」と定めている会社も少なくありません。
このように、契約時に取り交わした内容によっては、賃料の支払い忘れによって追加の手数料が発生することもありますので、口座の残高には十分気を付けてくださいね。
※口座振替がかからなかった際、追加の手数料が発生するかどうかは、ご自身が契約されている月極駐車場の契約書をご確認ください。
ここまで駐車場の賃料を支払い忘れるとどうなるか」について解説しましたが、いかがでしょうか。
駐車場が使えなくなってしまったり、大切な方に心配をかけてしまったり、追加の手数料を支払うことになってしまっては、皆さんも困りますよね。
ですので、次の見出しでは、駐車場の賃料の支払い忘れを起こさないための対策をご紹介します。
駐車場の賃料の支払い忘れを起こさないための対策
駐車場の賃料の支払い忘れを起こさないための対策としては、次の3つの方法がオススメです。
①給料が振り込まれる口座と賃料の引き落としがかかる口座が違うときは、自動振替を使う
②口座を登録するときは、期限内に手続きを済ませるようにする
③口座には多めにお金を入れておく
詳しくポイントを解説していきますね。
給料が振り込まれる口座と賃料の引き落としがかかる口座が違う場合は、自動振替を使う
駐車場の賃料が引き落とされる口座と、給料が振り込まれる口座を別にしている方は、自動振替を設定しておきましょう。
自動振替とは、毎月決まった日に、指定した口座宛にお金を自動で送金してくれるサービスのことです。
一度設定しておけば、毎月の振替日が来るたびに勝手に送金してくれますので「うっかりお金を移し忘れた!」と慌てることもなくなりますよ。
振替日を設定する際は、なるべく給料日から近い日付にしておきましょう。
自動で送金されるといっても、口座にお金がなければ振替がかかりませんので、給料日後すぐ送金されるよう設定するのがコツです。
自動振替は大抵の銀行で利用することができますので、「いつかお金を移し忘れそうで怖い」「給料が入るたびに毎月送金するのは面倒」とお考えの方は、「〇〇銀行 自動振替」で検索してみてくださいね。
※金融機関によってサービスの名称・料金は異なります。
②口座を登録するときは、期限内に手続きを済ませるようにする
これは新しく駐車場を契約する際に気を付けたいポイントなのですが、
・口座振替の登録手続きが期限内に終わっていない
・口座登録の手続きにミスがあり、登録が完了できなかった
という理由で、賃料の支払いができない(振替がかからず、支払い忘れ扱いになってしまう)ことがあります。
駐車場の契約に関する手続きは、引っ越しなどが伴うことが多いだけに、つい忘れてしまいがちですが……
最初の支払いでつまづいてしまうと、駐車場の管理会社との信頼関係にもヒビが入ってしまいます。
忙しくても、口座振替の手続きの案内が来たら、すぐ対応するようにしてくださいね。
また、口座振替の手続きをする際には、次のポイントに気をつけましょう。
・振替登録の紙に押した印鑑と、銀行に登録している印鑑は同じものか
・印鑑をはっきり押せているか(印鑑マットなどの上で押すことをお勧めします)
・紙やフォームに記入・入力した情報(口座番号や名義など)に間違いがないか
万が一書き損じてしまった場合は、早めに駐車場の管理会社に連絡し、どのように訂正すれば良いか聞くようにしてください。
(ネットでの登録の場合は、口座登録システムを提供している銀行に連絡しましょう)
※筆者の主観にはなりますが、印鑑間違いが原因で期限内に登録が完了しなかった方が大変多かったように記憶しております。
現在はネットで登録できるところも増えてきていますので、あまり気になる点ではないかもしれませんが、印鑑間違いには十分ご注意ください。
③口座には多めにお金を入れておく
駐車場の賃料の引き落としがかかる口座には、できるだけ多めにお金を入れておきましょう。
賃料の振替は、口座の残高が1円でも足りないとストップしてしまいます。
スムーズにお金を支払うためにも、引き落とし口座の残高は少しゆとりを持った金額にしておくことを心がけてください。
また、銀行によっては事前に、メールなどで「〇日に△円引き落とし予定です」と通知してくれるサービスを提供していることがあります。
口座にいくら残せば良いか把握するのが苦手な方は、こうした通知サービスも利用してみてくださいね。
ここまで支払い忘れの対策について解説してきましたが、いかがでしょうか。
複数の対策を組み合わせて、駐車場の賃料の支払い忘れをなくしていきましょう!
番外:引き落としがかからない意外な原因
最後に番外編として、引き落としがかからない意外な原因を2つご紹介します。
結婚・離婚で姓(名字)が変わった
結婚・離婚などでの姓の変更に伴って、銀行口座の名義を変えた場合、正常に引き落としがかからないことがあります。
姓が変わって口座の名義を変更した場合は、必ず駐車場の管理会社にも連絡して、契約の名義を新しい姓に変更しましょう。
引き落とし口座として指定している口座を、うっかり解約
たまにですが、「駐車場の賃料を引き落とす口座を解約してしまい、管理会社に新しい口座を連絡するのも忘れてしまった」というケースも見かけます。
この場合も口座から引き落としがかからず、支払い忘れ扱いになってしまいます……。
使わなくなった口座を解約するのは、事前に駐車場の管理会社に連絡して新しい口座を登録した上で、そちらの口座で振替がかかったのを確認してからにしてくださいね。
まとめ
今回の記事では駐車場の賃料を支払い忘れたときの対処法と、支払い忘れを防止するための対策、意外な支払い忘れの原因を解説しましたが、いかがでしょうか?
賃料の支払いが滞ってしまうと、1回の支払い忘れでも駐車場が使えなくなってしまう可能性があります。
「いつもは大丈夫だったのに、今回だけ支払い忘れてしまった……」という方は、今後は駐車場の賃料を支払い忘れることがないよう、自動振替を設定するなどの対策を取ってくださいね。