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月極駐車場のチェーンを壊してしまった!

月極駐車場やマンションの駐車場の入口によく設置されている、チェーンゲート。

「よく見ていなかった」「ついうっかり…」などの理由で、不意にチェーンを壊してしまうこともあると思います。

うっかりミスが原因とはいえ、車でチェーンを壊してしまったら焦ってしまいますよね。

もしかすると、この記事を読んでいる方の中には、「訴えられる!?」と不安になっている方もいらっしゃるかもしれません。

ですがご安心を。正しい対処法を取れば、大きなトラブルに発展することはありません。

そこで今回は、月極駐車場のチェーンを壊してしまった際の対処法について解説します。

チェーンを壊してしまったときは、一旦深呼吸して、正しい対処法を取ってくださいね。

ステップ1:警察に連絡する

月極駐車場のチェーンを壊してしまったときは、まず警察に連絡しましょう。

ケガをした人がいなくとも、モノが壊れたり、車がぶつかった場合は事故扱いになります。

「大きな破損ではないから」と軽く考えず、警察に連絡するのが大切ですよ。


もし警察に報告せずにそのまま立ち去ってしまった場合は、法律違反になります。

※当て逃げは道路交通法72条・119条第1項10号違反にあたります。
警察への連絡を怠ると違反点数が7点加算され、免停になってしまいますので、必ず警察を呼びましょう。


「警察に連絡すると、逮捕されてしまうんじゃ……」と思った方も、心配は無用です。

チェーンを壊してしまっても、すぐに警察に連絡すれば、単なる物損事故として扱われますので、罪に問われることはありません。

警察に連絡しない方が後々問題になる可能性が高くなりますので、隠さず連絡するようにしてくださいね。


また、警察を呼ばないと、事故証明書(保険で支払いをする際に必要な書類)をもらうことができません。

後々の支払いのことを考えると、やはり警察に一報入れるのがベストでしょう。

ステップ2:駐車場の管理会社に連絡する


警察への連絡が済んだら、駐車場の管理会社・オーナーさんに連絡して、チェーンを壊してしまったことを伝えましょう。

皆さんとしては、「なんだか怖い」「怒られるかも」と感じるかもしれませんが……

駐車場の管理会社やオーナーさんからすると、すぐに連絡して謝ってくれる方に悪い印象を持つことはありません。

怖がらずに、チェーンを壊してしまったことと、修理代を払う意思があることを伝えてくださいね。

 
また、ここからは少し残念な話になりますが……
「バレなければいい」と思っていても、チェーンの破断や当て逃げは、後でバレる可能性が非常に高いです。

※筆者の見てきたケースだと、監視カメラの映像で特定に至った場合が多かったですね。
自分では「誰も見ていないだろう」と思っていても、知らないところで誰かが見ていますよ!

 

もし当て逃げが発覚した場合、あなたに対する駐車場の管理会社やオーナーさんからの心証は、非常に悪いものになってしまいます……。

安易に「バレなければ大丈夫」と考えず、素直に連絡するようにしてくださいね。

ステップ3:任意保険の会社に連絡する


駐車場の管理会社に連絡して、警察から事故証明書をもらったあとは、念のため任意保険の会社にも報告するようにしましょう。

自分では「チェーン代だけ負担すれば大丈夫かな?」と思っていても……

チェーンが引っ張られたことでゲート内部が故障した場合、修理代が高額になる可能性があります。

壊してしまった当日は「チェーン代ぐらいなら払えそう」と思っていても、後日数十万円単位の請求が来たら、流石にびっくりしてしまいますよね。

あとで請求額が予想外の金額になっても慌てずに済むよう、保険会社にも連絡を入れておきましょう。

ステップ4:駐車場の管理会社・オーナーさんに修理費を払う


チェーンを壊してしまったことを駐車場の管理会社やオーナーさんに報告したら、後日修理費の請求が届きます。

請求書の金額を確認した上で、管理会社やオーナーさんの指示に従ってお金を支払いましょう。

保険を使って支払う場合は、必要な手続きを保険会社が代わりにやってくれますので、あまり気にすることはないと思います。

心配性な方は、保険会社に支払予定日を確認した上で、管理会社やオーナーさんに「〇〇日に支払います」と連絡しておくと良いかもしれませんね。

こぼれ話:駐車場のチェーンを壊してしまう原因と対策


最後にこぼれ話として、駐車場のチェーンを壊してしまう原因と対策についてお伝えします。

原因①:暗くて気づかなかった


「暗くて気づかなかった」という理由で、チェーンを踏んでしまう方は意外と多いです。

ゲートのチェーンはそこまで高い位置に吊られているわけではないので、運転席の高い車だと、夜や早朝はチェーンが見えづらいこともしばしば。

早朝や夕方・夜間など、駐車場内が暗くなる時間帯は、ゲートを通る前にしっかり前方を確認しましょう。

原因②:急いでいたので、チェーンゲートが下りる前に突っ込んでしまった


これも案外多い原因ですね。

朝で時間がないなどの理由で、チェーンが下りるまで待てず、突っ込んでしまう方がたまにいらっしゃいます。

時間がなく、焦ってしまう気持ちは分かりますが……
それでチェーンを壊してしまうと、その後の対応で余計に時間を取られてしまいます。

焦らず、チェーンが完全に下りてから通行するようにしてください。

原因③:前の車の後に続いて通ろうとしたら、チェーンが上がり始めた


「前の車が通れたから大丈夫だろう」と思って進入したら、途中でチェーンが上がって引っ掛かってしまったパターンですね。

チェーンゲートの中には、時限式(○秒経ったらチェーンを上げるなど)のものもあります。

前の車が通れたからといって、自分の車が通るときも大丈夫、という保証はありません。

ゲートを通る際には、出庫中ランプが点灯しているかを確認する等して、チェーンを巻き込まないよう気をつけましょう。

まとめ

今回は「月極駐車場のチェーンを壊してしまったときの対処法」について解説しましたが、いかがでしょうか。

チェーンを壊してしまっても、すぐ正直に警察と駐車場の管理会社に連絡すれば、大きなトラブルになる可能性は低いです。

慌てずに、一つ一つ対処していきましょう。